秋になり、日本ではハロウィンの雰囲気が街中にやってくる季節となりました。
日本では仮装やパーティーなどのハロウィンイベントが定番ですが、同じ時期にメキシコで開かれる『死者の日』をご存じでしょうか?
日本でいうと「お盆」のような行事です。
しかし、お盆と異なる点は、その雰囲気の明るさです。
名前だけ聞くと、怖そうなイメージを持ってしまいがちですが、死を怖いものとして扱うのではなく、故人を思い出してその魂と楽しく過ごそう、という明るいお祭りです。
その色鮮やかさと、賑やかな雰囲気は映画『リメンバー・ミー』の舞台になるなど、世界からも注目されています。
映画をご覧になった方は、死者の日の陽気さと明るさに驚いた方も多いのではないでしょうか。
映画の中では、“家族の絆“がテーマとして描かれており、絆や思い出すことの大切さを再認識させてくれる内容です。
私も大好きな映画で、子育て中のママやパパにも強くおすすめできる映画です!
この記事では、以下の内容についてママ目線でまとめておりますので、ぜひご覧くださいませ!
- 死者の日のついて
- 『リメンバー・ミー』に学ぶ家族の絆の大切さ
- 子供と楽しむ死者の日
死者の日とは

映画『リメンバー・ミー』の舞台となった死者の日は、メキシコでとても大切にされている伝統行事です。
毎年11月の1日と2日に行われるお祭りで、1日は亡くなった子供の魂を、2日は大人の魂を迎える日とされています。
どんなことをするの?
この日は故人の魂が還ってくる日なので、祭壇を飾ります。
この祭壇に飾られるものもこのお祭りの特徴をよく表しているように思います。
亡くなった人の写真やお供物をするだけでなく、カラベラと呼ばれるとてもカラフルな骸骨や、マリーゴールド、骸骨の形をした砂糖菓子なども飾られます。

このように、大変鮮やかな祭壇となっています。

祭壇はオフレンダと呼ばれています



この色使いは日本にはないよね!カラフルでかわいいな
また、家の中にある祭壇だけでなく、街中のお墓も綺麗な飾り付けがされます。
お墓にはたくさんのマリーゴールドとろうそくが灯され、夜は昼間とはまた違った幻想的な世界が広がります。


マリーゴールドの役割
死者の日ではよく、マリーゴールドが登場します。
実はマリーゴールドには、死者の魂を導く重要な役割があると言われています。
この花びらがあることで、魂が迷わずに家族の元に戻ってこれるのです。
『リメンバー・ミー』の世界で描かれる死者の日について
映画では、生きている人間の子供ミゲルが、死者の世界に迷い込んでしまうことから物語は始まります。
この死者の国では、生きている人の誰かが自分のことを覚えていてくれる限りは、存在し続けることができますが、ついに誰からも忘れ去られてしまうと、消滅してしまい、「二度目の死」を迎えることとなっています。
誰からも忘れられてしまう、ということが本当の意味での死を迎えることとなるのです。
つまり、生きている誰か一人でも覚えててくれれば、魂は在り続け、家族にも再会できるということ。
だからこそ、死者の日ではオフレンダに故人の写真を飾り、思い出を語らう大切な日とされているのです。



思い出すことが家族を繋ぐ、というメッセージに心がジーンと熱くなりますね。
子育てママ・パパにおすすめの死者の日の楽しみ方
・まずは一緒に映画を観てみる
『リメンバー・ミー』は、歌もとてもステキなんです。
同じ歌でも歌い手によって、曲調や印象が大きく変わります。
何度も劇中で流れるのですが、シーンによってはしんみりした曲調だったり、情熱的に歌われていたりと、同じ歌詞でありながらまるで違う歌のように聞こえる面白さがあります。
心情を曲で表現するという体験ができたり、歌詞の意味をお話ししながら観るのも、きっとお子さんの心に残るはずです。
・家族の写真やアルバムを見る
家族の写真を一緒に見ながらお話しするのもステキな経験になると思います。
離れて住んでいるおじいちゃんおばあちゃんのことや、ママやパパの子供の頃の話、お子さんが小さい頃の話を写真を見ながら、一緒に懐かしむのも、子供にとっては大切な思い出になりそうですよね。
・ミニオフレンダを作ってみる
アルバムの中から思い出の写真を選んで飾ってみたり、好きなお菓子やぬいぐるみなどで可愛く飾ってみるのもいいかもしれません。
今の時期ならハロウィン飾りの一環としても楽しめそうですね!
まとめ
死者の日は死を恐れるものではなく、亡くなった人と再会できることを喜び、明るく楽しく想い出を語り合う日です。
普段の生活においても、家族との時間を大切にしたり、遠くに住む祖父母のことを思い出すだけでも、家族との絆を再認識できます。
子供にとっても、思い出の写真から自分のルーツを知る貴重な経験になります。
ぜひ、この秋のおうち時間に、家族の絆を再認識してみませんか?
最後までご覧いただきましてありがとうございます!

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